私がワーホリ中に実際に英会話力を伸ばした方法。【英会話上達】
こんにちは!TAEです。
私は、ワーキングホリデーで二年間、オーストラリアに住んでいました。ワーホリする前の英語力は至って普通。特別な英会話スクールに通うこともなく、中高大で普通に英語の授業を受けただけ。
なので、日本人あるあるな、「リーディングならそこそこできるけど、スピーキングはからっきしできない」そんな状態でした。
ワーホリ前に英語の勉強をすることもなく、全然英語できないまま、オーストラリアに突撃しました。
結果…。2年間のワーホリ後は、以前とは比べ物にならないほど、話せるようになって帰ってきました。
もちろん、まだまだ英語で分からないことは山ほどありますし、ネイティブや帰国子女から見たら、クソな英語なことは間違いありません。
それでも、「これから英語を話せるようになりたい!」って言う人には、「どうして話せるようになったのですか?」と聞かれることが多いので、今回の記事で、私が英会話力を伸ばした具体的な方法を書こうと思いました。
誰かの参考になれば単純に嬉しいです!!
まずは分析から。
まずは、自分の英語力の分析から始めました。この「分析する」という作業は、とても大事だと思っています。なぜなら、これからの学習の方向性を定める重要な要素になるからです。
とかく日本人が「英語の勉強」といったら、「英字新聞読む」とか「洋画を見る」とか、そんな「誰かがやってる、よくあるパターン」に走りがちですが、それってめちゃくちゃ効率悪い上に、思考停止だと思います。
たとえば、英語を「話せるようになりたい」のなら、「洋画を見る」必要はないです。話せるようになりたいなら、「話す練習」が必要です。相手すらいらない。独り言でもいいから、とにかく英語を口から出すんです。
…なぁんて♡偉そうなこと言っちゃいましたが、この「分析する」っていうのも、知人から教えてもらったんです。
オーストラリアで、めちゃくちゃ英語が話せる日本人のおにゃのこに出会って。「どうして英語そんなに話せるの?!」って聞いたら、「分析するといいよ!」って言われたんですよね。
分析するとは?
では、具体的に「分析する」とはどういうことなんでしょうか?
まず「英語力」を、四つのパートに分けます。
①スピーキング
②リスニング
③ライティング
④リーディング
それぞれの力が、今、どれくらいあるのか、自分でチェックしてみました。
分析結果
①スピーキング→言いたいこと全然言えない。言えたとしても遅い。めちゃ言葉に詰まる。会話を楽しむどころではない。会話のテンポが悪くなる。
②リスニング→一対一でゆっくり言われれば分かる。ただ、少しでもナチュラルに話されると、途端に分からなくなる。ネイティブが複数で話してると、即死亡。
③ライティング→時間もらえれば、だいたいのことは書ける。
④リーディング→難しいことでなければ、たいていのことは分かる。大学受験で鍛えられてるっぽい。
2014年に渡豪した直後の自分の英語力は、こんな感じだと思いました。うん、こうやって改めて紙に書きだしてみると、自分の英語力を俯瞰的に見れて、分かりやすいなぁ。
分析まとめ
そして、その分析結果をまとめてみることにしました。
〇英語が根本的に分からないわけじゃない。(文字に起こされれば分かるわけだから。)
〇だけど、圧倒的にスピーキングが苦手、次にリスニング。
→つまり、文字ならわかるが、「音」にされると分からなくなるということ。
うわー。こうやって分析すると、自分の英語の課題がちょーよく分かるわー。むしろ、なんで今までこれやってなかったんだろwっていうくらい。
「なんで英語伸ばしたいのか?」を徹底検証。
ただやみくもに「英語ができるようになりたい!」っていう人は多いけれど、「どうして」という理由と「どのレベルまで」と到達点まで明確に把握している人は少ないように思える。私もかつてはその一人だったから、よく分かる。
でも、何かの本に(題名忘れた)
「自分が必要な英語以外、全部捨てろ!!」
って書いてあって、私はハッとしたのだ。日本にいたとき読んで、そのときはあまりピンとこなかったんだけど、オーストラリアに来て、今なら超よく分かる。
一般的な英語学習って、マジで超ムダが多い。当時私は、豪で語学学校に通っていたが、どんなに通っても、一向に英語が話せるようになる気がしなかったので、薄々そんな気はしていたのだ。
語学学校に一年間、語学留学しているっていう日本人を数人見たけど、お世辞にも「英語が流暢に話せる」とは言えなかった。←でも、彼女たちは宿題などかなり真面目にしていたので、勉強をさぼっているようには見えなかった。
だから、「やっぱり、やり方が悪いんじゃないかな」っていうのは、渡豪した3カ月後くらいに私は気付いて、その根本にある一番大事なことが、おそらく
必要ないことは一切勉強しない。捨てる。
ってことなんだろうなって結論に到達した。
実際に私が捨てたこと
ともかく、ワーホリなんて一年しかない。グダグダやってたら、あっという間に過ぎてしまう。「一年しかないのに、スピーキングもリスニングもリーディングもライティングも全てをまんべんなく伸ばすなんて無理だ!」と気付いた私は、こう結論づけた。
よし!リーディングとライティングは、もう一切勉強しねぇぞ!!( `ー´)ノ
リーディングとライティングを放棄した理由
私は、どうして自分がワーホリに来たのか。オーストラリアでの生活を通じて、自分が何を得たいのか、今一度、真剣に考えてみた。
そしたら、「違った世界を見てみたい。いろんな人の話聞きたい。会話したい」
というのが一番に来た。
そしたら、リーディングとライティングはいらないじゃん!
もし私がワーホリではなく、大学院へのガチ留学組で、最新の論文を英語で読む必要があり、且つレポートも英語で書かなければならない状況だったとしたら…もちろんリーディングとライティングも力を入れてやったと思います。てか、絶対に必要だしねw
でも、私の場合は、単なるワーホリ。いうたらただの遊び。しかも、その理由は、「とにかく新しい人たちと話したい」というもの。
そしたら、リーディングとライティングはいらないじゃん!(2回目)
「必要のないことはやらない。」これが、時間的制約のあったワーホリ生活で功を奏したように思います。
語学学校の勉強は放棄。自分で勉強法を考えるようになった。
この時点で、「語学学校のリーディングやライティングの授業、いらねーなー」って感じになりました。よくよく振り返ってみると、語学学校の授業、教科書中心に進むから、ホント文法や単語の習得が主で、全然スピーキングに特化してなかった…。私が伸ばしたいのはスピーキングだったのに。
マジで4か月分も一括で払わなければよかった。50万くらい払っちまったよーー!!(´;ω;`)まぁ友達会いたさに、最後まで通いましたけどね。
あと、学校の先生に対して思ったこと。
「あ、、、ただのネイティブじゃん。」って。
以前は、学校に通って、英語のネイティブに習うことって、意味あると思ってました。でも、彼らは自分がペラペラ話せるだけ。日本人が効果的に英語を伸ばす方法を知ってるわけじゃなかった。
私たち日本人が、日本語を流暢に話せても、外国人に上手に日本語を教えられるとは限らない。それと一緒。
語学学校の先生なんて、しょせんただのネイティブ。効率的な英語の習得法なんか知らないよ。だって、自分は子供のときにナチュラルに吸収しただけなんだから。
だから、どうしたら話せるようになるかは、自分の頭で考えることにした。
タイミングよく、現地の友達ゲット!!
とにもかくにも、スピーキングを伸ばしたいのなら、英語を話さなければ始まらないと思った私。なんとかして、現地のオーストラリア人の友達ができないものかと思っていた矢先、、、
ラングエージエクスチェンジに誘われ、行ってみることに。そこで、運よく気が合うオーストラリア人の友達ゲット!!しかも、たまったま同じストリートに住んでいた!!お互いの家が徒歩一分の距離!!
なんて奇跡、、、、、( ゚ Д゚ )
しかも、彼の愛読書、「絶望先生」とか、、、私も大好きな漫画だよぉぉぉぉぉ!!
ってことで、めっちゃ意気投合して、めちゃくちゃよく遊ぶようになった。
現地の友達と、しゃべりまくる生活に!
ラングエージエクスチェンジ後は、現地の友達ができて、めっちゃ英語で話す機会が増えた。ほんと、学校とは話す頻度が全然違う。だって、そりゃそうだよね。学校では、一コマ90分の授業だって、自分が話してる時間なんて、正味1分あるか。あとは先生がずっとしゃべってる。
それに比べて、友達同士なら、一時間あれば、その半分は自分が話せてるよね!学校に一年通って話す英語の総量を、ものの一週間でこなしちゃう感じがした。
これで、とにかく英語で「話すことに慣れる」「話す総量を増やす」ことに成功した。
方法論や効率も、もちろん超大事だが、やはりスピーキングを伸ばすにあたって、ある程度の「量」と「慣れ」は絶対に必要になってくる。学校の授業だけでは、この「慣れ」と「量」が絶対的に不足してくるので、必ず自分で補う場所をみつける必要がある。
英語での独り言も、マジで効果的!
友達との会話も増えたが、私は同時に、「英語での独り言」も積極的に行っていた。一人で街を歩いているときなど、ほぼ常に独り言を言っていた。ええ、完全な不審者である。
たまにクラスメイトに「こないだTAEちゃんを街で見かけたけど、なんかブツブツ一人で言ってて、怖くて声かけられなかった」って言われたことすらある笑。
何をつぶやいていたか鮮明には覚えていないが、主にその時考えていることを、そのまま英語で言っていたことが多いような気がする。異国の地で、自らの脳内を垂れ流しながら颯爽と歩くアジア人女性。絶対に関わりたくない部類の人間。
でも、どれだけ話せるようになるかは、「どれだけ実際に自分の口から英語を紡ぎ出すか」に比例するから、独り言も私にとっては大事な時間だった。スピーキングを伸ばすためには、もはや相手すら必要ない。自分だけで事足りることに気付いたからだ。
そのときは、オーストラリアに住んでいて、英語が話せることの重要性が、嫌というほど身に染みていたから、正直他人の目線とかどうでも良かった。むしろ「もう2度と会わない他人なんかに『うわ…コイツ…頭おかしい』って思われるくらいで英語が流暢に話せるようになるんなら、むしろ安いくらいだわ」って本気で思っていた。
それくらい、切羽詰まっていた。「英語が話せるようになりたい」日本国民のみなさまには、英語での独り言をマジでおススメします。効果は絶大です。そのうえ無料です。時間も場所も選びません。
こまかいニュアンスを捨てた!
とにかく現地の友達ができてから、気づいたこと。会話においては、2秒の沈黙すらも許されないということ。とにかく、ポンポン話さないことには、会話が弾まないのだ!!
学校の英語のテストならば、考える時間はたっぷりある。5~10分使って、ゆっくり質の高い文章を書きあげることもできるだろう。
でも、実践は違う!会話はナマモノ!そんな「あー三単現のS付け忘れた」だの「あ~主語何にしようかな~」なんて言ってる時間はないのだ!!
だから私は、英語で話すとき、日本語と同じレベルの表現力で話すことを捨てた!
会話において、一番大切なのは、テンポ。すぐに答えることだから。
たとえば、「それ、矛盾してるよね?」って言いたいとする。そのとき「矛盾」って英語で何だっけ?って考えてたら、テンポが悪くなる。だから、とっさに「it sounds strange.」とか、100%合ってないけど、まぁ7割はニュアンス伝わるよね。っていう表現に切り替えることにした。
これが功を奏した。奏しまくった。
現地に行ってわかったこと。相手はテスト用紙ではない。生身の人間なのだ。だいたいのことを言いさえすれば、あとはあっちが勝手に脳内補完してくれる。こっちが完璧な英語を話す必要なんてないのだ。
それが、テストと実践の最大の違い。テストでは「100%正しい英語」を書かなければいけないけれど、実践の会話では違う。「70%くらい正解の英語」を言いさえすれば、あとの30%は、相手が埋めてくれる。
そのあとで、ネイティブに質問しまくる。
TAEは、会話のときは、とりあえず70点の英語をしゃべって、それであとから「本当は、あれなんて言うんだろ?」っていうのを、オーストラリア人の友達に質問しまくるようにしていた。
そのときには、私はもう辞書は捨てていた。一切使わないようにしてた。だって、辞書って、細かいニュアンスまでは調べられないし、間違っていることも多いから。
たとえば…私は、日本にいたときに、ポケモンをやっていて。あまり詳しくはないけど、とにかくエンジョイしてたのね。「ポカブ」っていうキャラクターを溺愛してて、とにかくそいつをレベル80くらいにまで育て上げてた。
http://www.pokemon.jp/zukan/detail/498.html
それを、得意げに元カレに見せたら、ゲーマーの彼が一言。「え!なんでポカブなのに、性格〇〇を選ばなかったの?!レベル80なのに、〇〇値が×△しかないじゃん!」
「TAEちゃんのポカブ、弱いね!」
この一言がショックで、あんなに楽しんでいたポケモンをプレイすることは、もう2度となかった…。悲しい思い出。
これを、オーストラリア友人に話していたところ、そういや、「TAEちゃんのポカブ、弱いね!」って英語でなんて言うんだろ?って思い、聞いてみた。
そしたら…「う~ん、He is weaker than should be. じゃない?」って言われて、目からウロコが落ちたよね。「あーー!そっかーー!そうそう、これ比較だよね!」「than should be って、略すのね!その略し方絶妙!」って感動した。
んで、次からは、そのネイティブっぽい表現を使うようにする。また分からない表現が出てくる→ネイティブに質問する。ホントこれの繰り返し。
「英語ではこういうんだよー。」って、教えてもらった表現は、その場で速攻で覚えて、即使うようにした。使わなければ意味がないから。
私の場合は、ノートに取ることすら放棄していた。ノートに取ると、それで満足して、完結してしまうことが多いことに気付いたからだ。ノートにすら取らない。だから、今この場で覚える。なんなら使っちゃう。それで、身体に叩き込んでいった。
あと、相手が言ったことで、わからなければ、「なんで今should使ったの?」とか、なんでも、納得するまでネイティブに聞いた。これも学校ではできないことだった。学校ではわたし一人が先生を独占することなんて出来ないから。
そんなことを繰り返していたら、4か月後には、自分が言いたいことは、70%のニュアンスではあるけど、ペラペラに話せるようになっていた。あきらかに、以前の自分とは全く違う。相手と会話が成り立つまでになったのだ。
まとめ
こうして、私は英語が話せるようになった。まとめると、、、
①英語を使って、何がしたいのかハッキリさせた。(話したいのか?読みたいのか?)
②とにかく、しゃべる量が大事。友達を作って、しゃべる総量を増やしまくった!!
③わからないことは、ネイティブに聞きまくった!
④新しい表現は、速攻覚えて、使うようにした!
この4点だと思う。
おまけ
私は、お勉強らしいお勉強は一切していなかったけれど、英語が話せるようになった。それはひとえに、「どうして自分が英語が話せないのか」しっかりと自分自身で研究し、実際に自分の口から英語を出しまくったからだと思っている。
私はワーホリ中に「お、この人英語話せるな」と思った日本人ワーホリに2人だけ会ったことがある。その2人に共通していたのは、2人とも、勉強は全然してなくて、代わりに、いつも現地の人と行動していたことだった。「実際に英語で話している」から「英語が話せるように」なったのだ。
この記事を読んでいる人には、ぜひとも、「英語が話せるようになりたいのなら、『お勉強』ばかりしていないで、実際に口から英語を出すようにして!」と言いたいです。
今の時代はインターネットがありますから、日本国内にいても、外国人と話す機会はあるし、なんなら独り言でもいいわけですから、いくらでもやりようはあると思います☆彡