私が「うんこ漢字ドリル」に爆笑ではなく、感動した理由
こんにちは!TAEです。
ところで、唐突ですが、みなさん、うんこは好きですか?
言うまでもなく、うんこと私たちは、切っても切り離せない、まるで腐れ縁が続く幼なじみのような甘酸っぱい関係で結ばれていますよね。
しかしながら私は、どれだけ自分がそんな幼なじみのアイツを大切に思っていたか、しばらく忘れていました。
そう、「うんこ漢字ドリル」に出会うまでは。
「うんこ漢字ドリル」との運命の出会い
私は今日、いつものように池袋のジュンク堂に行きました。特にすることのない日は、リラックスも兼ねて、このジュンク堂に行くようにしてるんです。
そして、一階にある、ランキングコーナーをさりげなくチェック。「ふ~ん。いま、こんな本が流行っているんだぁ・・」なぁんて思いながら
そして、いつものようにササッと通り抜けて、地下一階の漫画コーナーに行く・・つもりだったのに・・!!
周りのTOEIC対策本や、ビジネス書など、真面目な本たちとは明らかに一線を画す、異彩を放つ本を発見!!!
うんこ漢字ドリルっ??!!なんだこりゃああああ!!
私は今年33歳になる成熟した大人なのにも関わらず、思わずこのドリルを手に取ってしまいました。そう、「うんこへの誘惑」に負けたんです。
気になる「うんこ漢字ドリル」の中身
中を開いてみると、こんな感じでした。
「イカれてやがる・・・」
それが私が「うんこ漢字ドリル」初めて読んだ時の感想でした。
全ての例文に「うんこ」が入っているという徹底ぶり
そう!全ての文に「うんこ」が混入しているんです!
↑こんな感じ。
私が特に面白いと思った例文3選!
じゃあそんな、頭のネジがぶっとんだ連中が作ったに違いない「うんこ漢字ドリル」の中から、TAE的にハマったものを紹介します!!
①あやまりながらうんこをするから、誠意が伝わらないんだ。
これホントwwどんなシチュエーションだよwww
謝罪するのか脱糞するのか、どっちかにしろやww
もはや「誠意」うんぬんの前に、人類としての尊厳の問題やろwww
②ぼくは将来、うんこに興味をなくすんだろうか。
なんの憂いだよwwww
そんな心配してないで、さっさとクソして寝ろこのクソガキwww
③これ以上うんこをもらすなら帰ってくれ
これ最低2~3回は、うんこ漏らし許してあげてるよねっ?!
大切な人に、何度も何度もうんこをもらされて。でも、そのたびに寛大な慈悲の心をもって、許してあげてた。「次こそは、もううんこをもらさないだろう」って相手の自尊心を信じて。
でも、その淡い期待は、何度も裏切られた。再三の注意も虚しく、アイツはうんこをもらし続けたんだ。特に悪びれる様子もなく。まるで、家じゅうがトイレみたいな顔して。
そんなアイツの背中に、もういよいよ我慢が出来なくなって、堰を切ったかのようにあふれ出てしまった言の葉がこれ。
「これ以上うんこをもらすなら、帰ってくれ」
まるで熟年離婚かのような二人の長い歴史を感じられたので、ピックアップww
私が「うんこ漢字ドリル」に感動した理由
以上、面白例文を紹介したけど、私はこのドリルで爆笑したというよりは、感動したという要素の方が色強く残った。その理由は全部で5つ。
①遊び心がある
マジでこれ!ふつう、「漢字ドリル」っていったら、「まじめで、お堅いものを作らなきゃ」って思うよね。
それが何?!うんこだぜwwうんこww
こんなうんこ連呼してる漢字ドリルとかwめっちゃ楽しい。特に日本人って真面目だから、「勉強」となると、ハチマキ頭に巻いて、机にかじりついてやらなきゃ!「努力、根性、忍耐」の世界でしょ!ってなりがち。
特に漢字学習なんて、単調でクソつまらないものを、ひとつのエンターテイメントにまで昇華させた「うんこ漢字ドリル」、マジリスペクトだわwww
②まじめに、バカなことしてる
これさ、単なるネタ本かと思ったら、そうじゃない。かなりしっかりした作りなんだよね。
うんこにばかり気を取られがちだけど、「漢字ドリル」としても、評価できる出来。
・しっかり書き順も書いてある。
・新学習指導要領に対応してる
・ページのレイアウトが見やすい
・目次や索引など、通常のドリルとしての機能も備えている
たとえ例文が、うんこまみれじゃなかったとしても!異臭騒ぎを起こさない、普通の例文にすり替わったとしても!普通の漢字ドリルとして、十分使える仕様なんだよ。これが100万部以上売れてる秘訣だと思う。
なんていうか、アホなことを全力で真剣にやってるのが、かえって面白いみたいな。バクマンの「シリアスな笑い」を彷彿とさせたよね。
③子供たちに、楽しんでもらおう!という姿勢
①とも少しかぶるんだけど、ともすればクソつまんなくなりがちな漢字学習を、「どうやったら楽しんでもらえるかな?」っていう、子供への尋常じゃない愛が、わたしを最も感動させたよね。このドリルは、子供への愛情で溢れてる。
だってさ、普通の「お勉強」って、クソつまんないじゃん。それなのに、たいていの大人って「子供は勉強しなさい!」の一言で片づけるわけでしょ。
しかも、日本人って、我慢・忍耐を美徳として捉えてる節があるから、なおのこと「こうやって、今我慢して、頑張れば後でいいことがあるから。。」って、忍耐の押し売りをする傾向があるから、目も当てられない。
英語学習にも言えることなんだけど、人間、楽しくなけりゃ続けられないんだよ!
楽しければ、勝手に続くし、そうすれば、勝手にできるようになっていくんだよ!英語も、机にかじりついて、クソつまんない単語帳とにらめっこしながら、ガリガリ学ぶんじゃなくて、外国人の友達とバカ笑いしてれば、自然と身に着くもんなんだって。(多少頭は使うけどね)
いや~。わかってんな~。この出版社。すげぇわ~。←謎の上から目線
④批判も恐れぬ勇気
とはいえ、「真面目でしかるべき子供用の学習ドリルに、こんなうんこうんこのオンパレードでいいんだろうか・・。保護者からクレームは来ないだろうか・・。」とか不安な気持ちもあったと思う。
無難な漢字ドリル出しておけば、批判やバッシングを喰らうリスクを背負わずにすむ。それなのに、うんこへの子供たちへの愛ゆえ、出版にまでこぎつけた勇気、すごいよなぁ。
それに、今は売れてるから、「へぇ~すごいなぁ~。」って思えるけど、これ、普通に大ゴケするリスクもあったわけじゃん。
こういう、常識ハズレのことをする勇気、マジで見習いたいわ。さっきググってみたら、さっそく批判されてる記事発掘したけど、そんなん気にせず、バンバンこういう面白い教材を出してもらいたい。
⑤「うんこ」という言葉の甘美な響きを思い出させてくれた。
いつからだろう。私が「うんこ」という言葉を公私ともに使わなくなったのは。昔はもっと、息を吐くように「うんこ」と連呼していたはずだ。
「うんこ」という言葉の持つ、悪魔的に人を魅惑する語感を、私はいつの日か、「日常」という雑多な現実の中に置き忘れてきてしまっていた。結果私は、無味乾燥な毎日を送り、それを当たり前のものとして、享受して生きてきていたのだ。
人生で一番大切な、人の心を潤わすものから切り離されてた生活の中に、私は一体、何を見出したかったのだろう。本当に大切なものはいつも、私のすぐそばにあったのに。
「うんこ」
私は、これからはずっと、この言葉と共に歩んでいきたい。それを思い出させてくれたことを象徴するかのように、私はこの「うんこ漢字ドリル」をそっと大切な宝物のように左腕に握りしめ、長蛇のレジに並んでいたのは、偶然なんかじゃない。そう、必然だったんだ。
~Fin~
小学1年生~6年生まで売ってるみたい!これが一冊家にあるだけで「ああ、世の中にはこんな馬鹿なことをしている人がいるんだから、私もまだ生きてていいよね」って思える不思議な逸品。
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