考えるのをやめて、すぐ行動するようになれたのは、ワーホリのおかげ

こんにちは!オーストラリアで2年間ワーホリをして、人間的に大きく成長して帰ってきたTAEです。ワーホリをして、自分の中で変わったことは数多くありますが、今回はその中の一つ、「すぐ行動できるようになった」ことをピックアップして、お話しようと思います。

 

ワーホリ前の私は?

ワーホリする前の私は、行動に移す前に、とにかくうじうじ考えるだけのことが多かった、うじ虫野郎でした。控えめに言って、頭でっかちのクズでしたね。たとえば、「漫画家になりたい」と思っても、「え、それでどうやって生活していくの?」「才能はあるの?」とか、まずごちゃごちゃ考える。んで、一ページ足りとて、描き始めない。そんな文字通りのゴミでした。

学生時代、そして今も、特に失うものないんだから、とりあえずやればいいのに。とりあえず、読み切り35ページでも描いて、投稿なりなんなりやればいい。実際にやってみて「ああ、自分才能無いわ」って思うなら、速攻で別方向に舵を切り直せばいい。

やってみて、「あ、これ違った」って方向転換するのと、実際に何もしないでぐじぐじしてるのは、結果は同じかもしれないけど、その中身は10000倍くらい違う。

逆に、実際に行動してみれば「あれ?意外とイケるかも?」って思えるかもしれない。もしくは、「うわ…意外としんど…でも、漫画描くの自体は楽しいから、趣味として細く長くやっていこ♬」とか、新たな方向性も芽生えるかもしれない。とにかく、やってみなければ、何も始まらないのだ。

だから、「やる前にごちゃごちゃと考える」のは、最大の「時間と労力の無駄」であるのは自明の理なのに、ワーホリ前の私は、それが全くといっていいほど、よく分かっていなかった。

挑戦するのが怖かった

ようするにこれ。何かにチャレンジするのから逃げてただけ。だからずっと、何もせず、うじうじ「考え」続ける。「やりたいことが分からない」って言って、傷つくのから逃げてた。挑戦しなければ失敗もない。失敗もないから、恥ずかしい思いもしなくていい、ってロジック。

だから、なかなか第一歩が踏み出せない。なにかやろうって思っても、怖くて足がすくんでしまう。何もできない。それがワーホリ前の私だった。

 

ワーホリ後の私は?

そんな私が、ワーホリを終えたあとは、「まぁ、まずやってみてから、考えよ!」が口癖になってきている。何か新しいことをやりたくなったら、何か考えだす前に、とりあえず、もうそれをやっちゃう。そんな風に変わった。

たとえば、仕事探し。今までだったら、良さそうな仕事を見つけたら、まず「他にも良いのがあるかも…」なんて、謎に電話を先送りにしていたが、今なら即電話。とりあえず、そこを押さえてから、他のも探せばいいじゃん♪てな具合。

漫画も、今までは「描きたいなぁ」って終わらせてたけど、ワーホリ後はいよいよ実際に描くようになって、とあるサイトに載せてもらってる。ずっとアナログ環境で描いてたから、デジタル漫画なんて、描き方もよく分かんなかったけど「とりあえず、やってみっか☆」で、なぜか出来てしまった笑 デジタルで描く道具を購入し、手探りでやってったら、なんか作品が出来上がってしまった。

なんだ、「とりあえず、やって」みさえすれば、出来ちゃうんだ。こんな世界、知らなかったって感じ。

でも、その世界を一度知ってしまったからには、もう戻れない。今の私は、「とりあえず」いろいろやってみて、「考えるより、まず行動☆」が癖になりつつあるのだ。

 

変われたきっかけ

そんなふうに、「まずうじうじ考えるのが習慣」だった自分から、「とりあえず、やってみよ!」って自分に変わったきっかけは、ワーホリ中に一人の日本人の女の子に出会ったことだった。

彼女、とにかくすごい。どうすごいかというと、マジでガチ超ぱねぇくらいぶっとんでる。どうぶっとんでるかっていうと、イタリア人がビックリするくらい、自分の意見をハッキリとズバズバ言う。「表と裏」、「本音と建て前」ってモンがない。「そこはオブラートに包もうぜ」ってところでも、全く包まず、切れ味抜群の言葉のナイフを振りかざす。兵庫県が生んだ化け物。それが彼女だった。

そんな彼女(当時19歳)は、本音と建て前しか無い日本社会では当然なじめず、友達も数える程しかいなかったそう。でも、オーストラリアの日本よりもハッキリと物を言う文化は、彼女の肌に合ったらしく、こっちでは友達がたくさんできたらしい。特に、イタリア人とものすごく気が合ったって。何だよ、イタリア人しかいないパーティーに、自分だけ呼ばれたってなんだよ。ってか、ここオーストラリアだぞ。なんでオーストラリア人より、イタリア人の友達の方が増えてんだよ。お前もう、イタリア行けよって感じだった。

そんな彼女の口癖が、「ま☆とりあえずやってみよ♪」だった。

 

考える前に、「まずやってみる」彼女

このおてんば少女、とにかくあまり深く考え込まない。なんでも「とりあえず」やってみちゃう。私と一緒に、かーなーり大事な公的な書類を記入していた時のこと。

初めて&英語での記入だったので、私は慎重に慎重を重ね、石橋を叩いて叩いて、壊すくらいの勢いで丁寧にことを進めていた。

一方彼女は、あんま何も考えずに、すらすら~って書いて、「はい♪おしまい☆」とばかりに、即終了させていた。「え、いやいや、これじゃダメでしょ!」って私がたしなめても、「いや、大丈夫やろ~。ダメだったら電話来るやろ!」と、終始こんな感じ。実際に、その書類は無事通過していた。

仕事を探すときも、私は履歴書の書き方をバッチリ調べてから配り始めるのに対し、彼女は、とりあえずサーッと作って、さっさと配り始めてしまう。極端なことを言えば、私がそうして、履歴書作りに勤しんでいる間に、彼女はもうトライアルをゲットしている。そんな感じ。

なんていうかもう、スピード感が違うのだ。私が鈍行列車だとすれば、彼女は超特急のぞみ。あっという間に東京から大阪に着くように、あっという間に欲しい物を次々と手に入れていく。

準備期間がない

そう、彼女には「準備期間」というものがないのだ。「考えるより、まずやってみる」を絵に描いたような人。彼女が、何か新しいことを始めるときに私が「いや、こういうことが起こるかもしれないから~」とかアドバイスしようとしても「ああ!もうそんなんごちゃごちゃしてて、いらんわ!やれば分かるやろ」しか言わないw

んで、やっちゃう。当然、うまくいかない時もあるけど、うまくいかない理由を考えて、ちゃんとリトライする。だから、すごい早さで、やってのけちゃう。私はそんな彼女の背中を見て「え?!こんな何も考えずに、行動しちゃっていいの?」って、目からマグロが出る想いだった。

彼女を見ていると、自分との考え方の差が、明確に浮き彫りになった。うじうじ考えてばかりで、全く行動を起こさない自分と、あまり考えず、すぐに行動に移す彼女。

彼女は、当時19歳で、お世辞にも勉強ができるタイプではなかった。いや、出来る出来ないどころの騒ぎではなく、友達と夜な夜な遊び歩いていたため、卒業するのもやっとなくらいの単位だったらしい。

だから、英語も、渡豪当時は全くもってできなかったらしい(当然だ)。だけど、「とりあえずやってみよう」の精神で、英語の準備期間などゼロで、オーストラリアに突撃。語学学校では持ち前の度胸を活かして、バンバン外国人っていうかイタリア人と友達になりまくり、実践的な英語力を身につけていった。

あんまり英語力がないうちから、ローカルレストランにもガンガン応募して、無事に優良レストランのウエイトレスの職をゲット☆今はロンドンでワーホリしていて、彼女にとって、もはやローカルジョブを見つけることなんて、苦でも何でもないみたい。

ロンドンで、本当に性格の良い、誠実なイギリス人彼氏を見つけて、幸せそうにやっている。

成長のスピードが段違い

私は偶然にもオーストラリアで彼女と出会い、最初こそ「こいつまぢありえねぇわ」って思ったけど、秒で仲良くなり、離ればなれになっても、ずっと近況報告を取り続けていた。だから、彼女の成長をリアルタイムで見ていたので、その速度に度肝を抜かれた。

正直、「これが、すぐに行動しちゃう人と、うじうじ考えてるだけの人の違いか…」って思い知らされた。だから私も、彼女の真似をして、何かを始める前に、あまり深く考えず「とりあえずやっちゃう」ようにした。

っていうか、なんていうか、「とりあえず、やっていい」なんてこと、知らなかった。知らなかったって言ったら語弊があるかもしれないけど、もうホント、何かをやる前には「きちんとした下調べ」「熟考」が必要不可欠だと思い込んでたんだよね。何か新しいことをする前に、何も考えなくていい。なんて知らなかったし、そんなこと、考えたこともなかった。

私がうじうじ考えている間に、彼女は、どんどん次のステップに進んでる。

まとめ、考えている時間って無駄

やらないで、ただうじうじ考えてる時間って、本当に無駄。だって、まだやってもないのに「ああでもない、こうでもない」って…やる前から、分かるわけないだろおぉぉぉおがああああ!!

実際にやってみるから、できない理由&問題点が浮き彫りになって、改善できるのであって、やる前から考えたって、分かるはずもない。だいたい、やる前に心配することって、的外れなことが多い。

私も、ワーホリ前にいろいろ心配したけど、心配したようなことは一切起こらなくて、代わりに、予想もしなかったような困難がたくさん訪れた。だから、やる前に心配するのって、ホントに無駄だって、今ならよく分かる。

ワーホリしたい人は、ごちゃごちゃあれこれ心配するより、ホント来ちゃったほうがいいよ。来ちゃいさえすれば、本当に心配しなくちゃいけないことが、よく分かるから。

終わりに

私の人生をめちゃくちゃ変えてくれたのは、例の日本人の彼女だけど、彼女は兵庫の人だから、ワーホリしなければ、おそらく一生出会えなかった人。だから、ワーホリは私の人生を大きく変えてくれたって自信を持って言える。もちろん、彼女以外にも、現地や世界各国の心温かい人にはたくさん出会えたよ。だけど、私の人生観を一番変えてくれたのは、彼女。

すばらしい人との出会いを与えてくれた、ワーホリ。ワーホリは私の人生を変えてくれた。だから今でも、「興味あるなら、絶対行った方がいいよ!」って声を大にして、叫びたいんだよね。誰でも、自分がおすすめのものって、他人にも勧めたくなるもんね。